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みゆき店長の工房探検!!

伝統工芸品ってどうやって作られているの?そんな疑問を感じたことはありませんか。

普段なかなか見られない職人さんのお仕事風景を、「麒龍堂」店長のみゆきがご紹介する工房探検記です。

ごあいさつ

 

こんにちは。
当サイトにご来訪頂きありがとうございます。
「麒龍堂」店長のみゆきです。

氷見生まれで、高岡に嫁いで10年程になります。
高岡市は氷見市のすぐ隣に位置し、海の幸がとても美味しい自然あふれる土地です。

高岡市は、400年近い歴史のある高岡銅器の伝統工芸の街なのです。

そんな伝統工芸品を取り扱っている創業80年の老舗に勤めてはいるものの、
工場へ行って職人さんたちにお会いする機会がなく…。

麒龍堂をたちあげ、鉄瓶や銀製品を扱うようになり、伝統工芸品の数々に触れていくうちに奥深さをかんじました。

少しでも伝統工芸を身近に感じて頂けるよう、みなさんに高岡の魅力をお伝えしていける場所になれたらと思います。

 


 

 

 

 

 

鉄瓶が完成するまでの工程をご紹介します。 職人の知恵と技が光ります。

 

鉄瓶ができるまで【1】鋳造と仕上げ

 


 

 

高級鉄瓶の代表的な鋳造方法の一つである惣型鋳造の型は、鉄の板でつくられており挽型と言われます。
外枠に挽型を馬という道具で抑え、鋳物土を入れてぐるりと挽き回してできた外型と中子型といわれる中に入れる型との間にできた空間が、鋳造時に熔けた金属を流し込まれ鉄瓶となります。

さらに紋様はヘラを用いて鋳物土の肌に直接描かれます。
高温で且つ重い溶融金属に耐えるための強度と、望みの鋳肌を表現するだけの仕上がりの両方が求められるため、非常に高度な技術が必要です。
この鋳型は鋳造を終えると廃棄されてしまう一回限りのものです。

溶鉱炉に地金を入れ熔かす。地金の成分、気温、湿度によって日々その状態は微妙に変化します。
絶妙のタイミングを見計らって注湯作業です。
それぞれの造型によって最適な湯温や流し込む速度も違い熟練が必要となり、また溶融した金属を扱うためその重量と高熱の厳しい環境下での作業となります。

 

鉄瓶ができるまで【2】象嵌・彫金

 


 

 

 鋳鉄の鋳肌をタガネで彫り込み、その彫りこんだ後に同じ形に切り抜いた純金や純銀などの色金の板を嵌め込み、その表面を毛彫りタガネや魚子タガネ、飾りタガネで丁寧に仕上げていきます。
最初に鉄に彫り込む時に奥が広がるようにすることによって中に嵌め込んだ金属が抜け落ちなくなるのです。

もちろん紋様にあわせてタガネを作るため、数百本のタガネを使い分けます。
タガネにあわせてオタフク鎚の種類も変えます。

 

鉄瓶ができるまで【3】着色

 


 

 

弦を取り付け、鋳肌に純銀の象嵌を埋め込まれた鉄瓶は、最後の化粧となる着色を行います。
鋳肌についた指紋などの油脂を丁寧に取り除きます。中と外に丁寧に漆を塗って乾燥炉で焼き付けた後、鉄漿(おはぐろ)液をネゴ箒で掃きあげていきます。

ガスバーナーで鉄瓶の肌を高温になったところに、ネゴ箒が触れると「ジュッ」という音と共に強い表面皮膜が形成されます。
この温度加減が非常に難しく高度な熟練の技が必要です。また鉄漿(おはぐろ)液の配合はそれぞれの着色職人の秘伝であり、戦時中はその戦火を免れるため半地下倉庫の土に埋めたカメの中にしまいこんでありました。

鉄漿仕上げを終えた鉄瓶は、丁寧に布でふきあげて純銀の部分を研ぎ上げ「銀出し」工程を経て完成となります。

※比較的お早めにお届けできる商品をご紹介しておりますが、ご注文、お問い合わせを頂いた時には すでに欠品してしまっている場合もございます。
その際はお届けまでの納期をご連絡させて頂きますのでまずはお問い合わせ下さい。

 


 

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